土木学会選奨土木遺産「仙台市煉瓦下水道」「四ツ谷用水」認定記念フォーラム
2010年度「仙台市煉瓦下水道」、2016年度「四ツ谷用水」が「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。市民活動などによるこれら土木遺産の利活用が進む中、皆さんとその歴史や技術の変遷と今後の展開に関する意見交換を行いたいと思います。
主催:土木学会選奨土木遺産「仙台市煉瓦下水道」「四ツ谷用水」記念フォーラム実行委員会
日時:2017年6月25日(日)13:30~17:00(開場13:00)
会場:仙台市市民活動サポートセンター6階 セミナーホール
(仙台市青葉区一番町4-1-3)
参加費:無料(先着100名)
申込:タイトルを「認定記念フォーラム 参加申込」として、お名前(フリガナ)、ご所属(任意)をEメールで事務局までお申し込みください。
※こちらのフォームからも申し込みできます→ https://mizunet.org/about/inquiry
チラシ(PDF)https://mizunet.org/wp-content/uploads/2017/06/170625dobokuisan-1.pdf
<プログラム>
13:30 開会挨拶
祝辞
13:45 認定の経過報告
後藤光亀((公社)土木学会東北支部 選奨土木遺産選考委員会 副委員長)
14:00 基調講演
「水と人と、その暮らし 支えた技術 シビルエンジニアリング」
江成敬次郎(東北工業大学名誉教授)
生命の誕生以来、人の暮らしは水と共にあった。暮らしの発展は水利用の発展に支えられ、その発展が暮らしの豊かさをもたらしてきた。水利用の発展を支えた技術の一つがシビルエンジニアリング(土木技術)。暮らしの豊かさを、物の豊かさだけでない心の豊かさも含めたものにするのが、これからのシビルエンジニアリング。
14:35 (会場準備・休憩)
14:40 パネル討論会
コーディネーター 後藤光亀
アドバイザー 江成敬次郎
パネリスト
「城下町仙台の成り立ちー江戸時代の都市計画」
木村浩二(宮城学院女子大学非常勤講師)
慶長5年(1600)、伊達政宗により築城された仙台城と城下町は、広瀬川中流を挟んで対峙する、特異な立地と位置関係にあります。さらに政宗晩年には二つ目の城、若林城とその城下町がつくられ、両者が合体して近世都市仙台が出来上がっています。町なかに今も残る城下町の痕跡を手掛かりに藩政期の都市計画を解き明かします。
「近世大名と水利土功」
新関昌利(四ツ谷の水を街並みに!市民の会会長)
近世のはじめ、城下町建設や用水普請をめぐる技術は、支配者としての領主の手に集中していたといえよう。築城や採鉱の技術が水利施設の新鋭にも役立ち、大量に労力を動員し、管理する技術、金属器や材木の調達力、領内各地への広い視野等もこれを支えた。
「地形・地盤からみる城下の水環境」
柴田尚(仙台・水の文化史研究会会長)
仙台城下町はもともと薄や葦の原であり、都市域の樹木のほとんどは人工的に育成されたものです。北西から南東にゆるやかに傾斜する地形・地盤を活用して、広瀬川より導水した四ツ谷用水の流れは、地下に浸透して地下水を補給しました。それは城下町に豊かな水環境を与え、安定した生活用水を供給するとともに植樹された樹木を繁茂させました。「杜の都」は四ツ谷用水が作り上げたといえるのです。
「仙台の発展を支えた下水道」
仲道雅大(仙台市下水道局下水道計画係長)
人が生活するということは水を汚すことです。都市が発達するという事は水の汚れが大量に発生することを意味しています。藩政時代から現在まで,仙台は都市化に合わせて多くの水に関する問題に直面し,下水道事業がどのように取り組んできたかについてご紹介します。
16:00 総合討論
17:00 閉会
【お問い合わせ先】
土木学会選奨土木遺産「仙台市煉瓦下水道」「四ツ谷用水」記念フォーラム実行委員会 事務局
NPO法人水・環境ネット東北 内
TEL 090−2979−5755
Eメール mizunet★mizunet.org (★→@に変えてください)