平成29年度四ツ谷用水フォーラムを開催しました

日時:2018年2月3日(土)13:30~16:00
集合:東北大学大学院環境科学研究科 本館2階 大講義室


仙台市の委託事業で、四ツ谷用水と仙台の水環境についての理解を深めることを目的に、2名の講師を招いて「四ツ谷用水フォーラム」を開催しました。たくさんの方にご参加いただきました。


「四ツ谷用水と他の城下用水を比較する」
新関昌利氏(『四ツ谷の水を街並みに!』市民の会 会長)

新関さんからは、「近世城下町の街割・用水付設と身分社会―仙台を例として―」詳しい資料を配布していただきました。近世城下町において城下町の設計と用水の関係が重要であることから、仙台城下と、福井や米沢の城下を比較しながら用水についてお話し下さいました。


「政宗のまちづくりと広瀬川水運」
菅野正道氏(仙台市博物館 主幹兼学芸普及室長)

菅野さんからは、仙台城や城下町の建設に際して必要であった輸送路としての広瀬川のお話がありました。交易の港としての閖上や、運河(木引堀)の役割、六郷堀・七郷堀についてお話しいただきました。


お二人の講演の後は、参加者から寄せられた質問(付箋に記入)を元に質疑応答を行いました。
「四ツ谷」という名称についての質問では、取水地の地名が名前の由来ではないかというお話でした。必ずしも漢字の「谷」とは関係なく、仙台では「沢」と言っていたそうです。
その他、町づくりの構想と地相について、用水の細かく厳しい管理や、木流し堀、長町利府断層と河岸段丘、仙台城の湧水についてなど、多岐にわたる興味深いお話になりました。


2月3日(土)~16日(金)は、たまきさんサロンで四ツ谷用水パネル展示も行いました。展示は、『四ツ谷の水を街並みに!』市民の会、仙台・水の文化史研究会、仙台リバーズネット・梅田川にご協力いただきました。